オペレーションモラルブレイク2
不治の病に冒された妹。それを見守る兄。
そんな至高の兄妹愛(一部それ以外)を描いたD・Oの大作『加奈』。
この兄貴、マジでカッコイイです。病弱な体を押して学校に通おうとする
妹を心配してこっそりのぞきにいったりします。
しかし! こと妹にかける愛においてはねこだって負けてはいません。
そう、ヤツにできてねこに出来ない道理はないのです。
ゲームのキャラに出来て自分に出来ないわけはないという論理は我ながらどう
かとも思うのですがその辺は聞こえない方向で。
そんなわけでオペレーションモラルブレイク2決行です!
オペレーションモラルブレイク2の主な内容は前述の兄と同じく姫の通う
高校に潜入してそのスクールライフを堪能・・・もとい、見守ること。
幸いなことに姫の高校の男子は学生服なため、中・高と学生服で過ごした
ねこには簡単に用意が出来ます。
全ての準備を整えて、その一日は始まりました。
「空気が抜けてる・・・」
玄関先で自転車を前にした姫が肩を落としています。
空気が抜けているのは当然。昨日の夜のうちにねこが抜いたんだから。
ねこはさりげなく声をかけます。
「どうした姫、パンクか?」
「そうみたい・・・」
困った顔をしています、姫。萌えます(ぉ
ねこの家から駅までは自転車で15分ほど。歩くにはちょっと辛い距離です。
ねこはまたしてもさりげなく声をかけます。
「そっか。じゃ、後ろ乗っていけよ」
「えぇっ!?」
「ほら、早くしないと電車いっちゃうだろ?」
ちなみに母殿は本日早朝出勤のため車で送ってもらうわけにもいきません。
もちろんそれも計算済みのことですが。
「ほら」
「うん・・・」
仕方ない、といった様子で二人乗りを受け入れる姫。我が策成就せり。
後部スペースにハンドタオルを敷いて横座りします。
「しっかり捕まってろよ? ちょっと急ぐぞ」
「ん」
ぎゅぅっ(←なにかが抱きついてきた音)
ひゃっほう!
は! しまった! 今日はストイックな兄を演じるはずだったのに(ぉ
ともかく駅に向かって出発。人目の多そうな大通りは避けて裏道をゆきます。
これで高台に至る坂でもあればCGの再現が出来たんですが。
さて、そろそろ登校編の第二段階に移行です。
最近の妹キャラではもはや定番と言えるナイチチ。
我が姫君もその例に漏れずいっそ潔いくらいありません。
というか外見だけ見るとどう頑張っても中学生です。それも2年止まり。
まぁ胸は大きさよりも感度が大切だとかその辺の議論はさて置き、ナイチチの
キャラが登場したのならば主人公の取る行動は古今東西決まっています。
「なぁ姫」
「なに、兄さん」
「姫って胸ないな」
「やーいナイチチ、ナイチチ!」と言えなかったのはねこの弱さのせいですご
めんなさい。
「・・・・・・」
姫、無言です。でもプレッシャーだけはひしひしと感じます。
ゲームキャラならば怒り狂うのがお約束の反応ですが、さあどうくるか!?
「・・・変態」
ぬぉぉぉぉぉぉっっ!! 恥じらいっ!?
そ、そう来たかぁッ!
気まずかったのか少し身体を離そうとするんだけれどでも自転車はまだ走って
るわけでだから腰に回した腕は完全には離せなくてああああああっ(錯乱)
あの、いつも気が強い娘が恥ずかしそうにする姿って反則ですよね。
ともかく駅に到着です。
「・・・ありがと」
ぶすっとしながらも一応目を伏せてお礼を言う姫。発情しそうです(ぉ
改札まで一緒にいき、ここから姫は下りホームねこは(普段なら)上りホーム
に別れます。
「じゃあいってきます、兄さん」
「ん、気をつけてな。帰りは電話しろよ」
手を振って分かれる兄妹。
姫の姿が階段下に消えると同時にダッシュで改札を出ます。そして昨日のうち
に学生服その他アイテムを入れておいたコインロッカーの前に。
さて、どこで着替えましょうか。
一瞬電話ボックスというスーパーマンネタが浮かびましたが、学校に潜入する
前に留置所にお世話になってしまいそうなので、ここは無難にトイレで着替え
ることにしました。
・・・お着替え終了。鏡の前に立ってみます。
学生服を着た13歳と86ヶ月。ギリギリ犯罪路線は免れていると思われます。
今更ながらこの企画無理ありすぎということに思い当たりましたが、ここまで
来て後には引けません。
さあ、色々考えるのは後回しにして姫の跡を追跡です!
いよいよ姫の通う高校へと向かいます。念のため電車を一本遅らせますが、
姫は普段から早めに登校するので遅刻の心配はありません。
ねこの高校も姫と同じ街にあったのでその立地もしっかり頭に入ってます。
そんなこと覚える前にもっと覚えなきゃいけないことがあるだろという心
の声なんて聞こえません。
ついでに大学がテスト期間であるということも忘れることにします。
通りの向こうに校舎が見えてきました。三々五々、周りを生徒が歩いています。
ねこも自然を装ってそのなかに混ざります。
しかしこの学校、数年前に共学化した元女子高。そのせいか現在でも男女比率
は圧倒的に女子が多いのです。
そんななかに身長180の男一人。目立ちまくってます。
・・・いきなり先行きが不安です。
ともかく人の流れに混じって校舎への潜入に成功。持参アイテムのひとつであ
る上履きに履き替えます。
さて、これからの時間をどう過ごすかが問題。
姫の教室に潜り込んで何食わぬ顔で授業をうける、という柚木詩子ネタも実は
考えていたんですが、生憎姫のクラスは進路の都合で女子オンリー。さすがに
女装して姫の目が誤魔化せるとも思えません(←そーゆー問題でもない)
しかしだからといって人のいないところに閉じこもっているのでは楽しくあり
ません。今回のキモはなんといっても「生徒のフリ」にあるのですから。
といっても流石に教室には入れませんので図書室へと向かいます。以前文化祭
で訪れているので勝手知ったる楽しい校舎です。
・・・いましたいました。睨んだ通りにやはりこの時期、図書室は大学受験を控え
た生徒でいっぱいです。これならカモフラージュにぴったりです。
よさげなんでここをねぐらにすることに決定。空いてる席を見つけて座ります。
「失礼」
「あ、はい」
二人がけのテーブルについていた女子生徒が勉強道具を避けてくれました。
目礼するねこ。さあここから持ち込みアイテムの出番です。
バッグに手を突っ込みーーー
「!?」
隣の彼女が息を飲むのがわかります。
ねこが取り出したもの。それはスプーンです。
さらにおもむろにスプーンを擦りだすねこ。
「!!」
あははははは。驚いてます、彼女。
そりゃ図書室で隣に座ったやつがいきなりスプーン曲げを始めたら誰だって驚
くでしょうが。
「何か?」
声をかけると首をブンブン振る彼女。めっちゃびびってます。
ごめんなさい。ねこはすっごい楽しかったです。
ちなみに彼女、途中でどっかに行っちゃいました。
さて、1時間目をスプーン曲げに費やし、続く2時間目は同じく持ち込んだア
イテムトランプで一人延々と七並べを繰り返して(微妙に神尾観鈴)図書室を
混乱に陥れたねこですが、流石に退屈してきました。
これ以上ここにいると新しい都市伝説になりかねませんし。
ここはそろそろ場所を変えた方が良さそうです。
そんなわけでゲルマン大移動。目指す先は学校のオアシス、そう保健室です。
「先生、気分が悪いんで少し休ませてもらっていいですか?」
「はいはい。そこに名前と学年を書いておいてね」
ねこにクリップボードを差し出すおばさん保険医。
黙って受け取ってボールペンを走らせるねこ。
三年三組 マツモトキヨシ
「ハイ、マツモト君ね。ベッドを使う?」
先生少しは疑ってください。
「いえ、休ませていただければ大丈夫ですから」
「そう? じゃあお茶いれてあげるわね」
いけしゃーしゃーと保健室に居座り、おまけにお茶までご馳走になるねこ。
我ながら惚れ惚れするぐらい極悪です。
「三年生は今が一番大変な時期よねぇ」
「ええ。でもまあ避けては通れない道ですからね」
「そうねぇ。まあ今を乗り越えれば楽しい大学生活なんだから頑張ってね」
ごめん先生、ねこの受験二年も前に終わってます。
というか今目の前にいる人間がその楽しい大学生活とやらを今まさに実行中だ
と知ったらこの先生の教育理念が終わっちゃいそうです。
「そうだ、お団子あるんだけど食べる?」
「食べます。あ、あとお茶のおかわりいただけます?」
・・・むしろねこの人間性が終わってるっぽいです。
さて、お茶と団子を頂いたうえ、結局ちゃっかり1時間寝かせてもらったので
お昼休みです。
この学校に学食はありませんのでお昼ご飯は弁当か購買のパンです。
弁当など当然持っていないねこは後者になります。生徒で賑わう購買へと向か
いました。
「はい、いらっしゃい」
「バナ納豆パンください」
「はぁ?」
残念。メモリーズオフネタは理解されなかった模様。されたら怖いですが。
結局メロンパンとイチゴミルクをゲットしました。
せっかくなので里村茜っぽく中庭で食べることにします。
しかしまあ無謀と思われたこの計画も実際やってみると意外に楽勝ムード。
いやぁ気付かれないもんですねー。
あははははー。もうステップなんか踏んじゃいますよ(←本当に踏んでる)
なんというか、あれです。
フランシーヌ様、アプ・チャーは全てに勝利しましたって感じです。
「・・・あれ? お兄さん?」
のぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!?
皆さんご存知でしょうか。
よく「血も凍る恐怖」なんて言ったりしますが本当に心の底から恐怖した時っ
て血どころか世界が凍る音がするんですよ。